手作りご飯の薦め
当院に縁あってお越しいただいた愛犬、愛猫家の人たちに、手作りご飯を薦めてはや10年。いろいろありました。実践していただいた方たちからいただく驚きの声が唯一の励みです(フードメーカーに嫌われますから)。
最近では、一部の審美眼をおもちの方たちの間で、手作りごはんが市民権を得つつあります。少し前までは、ドックフード、キャットフード神話が浸透していて、多くの方が良かれと思って愛犬、愛猫にあたえていました。
忙しいときに、ちょっと手軽に使えることができて便利だからという理由なら、それはそれでありですし、ドックフード、キャットフードの本来の存在理由です。
でも、体に良いと思って与えているのならば、それは大きな間違いですよと云いたい。
ちょっと考えてみればすぐにわかるはずです。
どんなに素晴らしい品質のフードであっても、インスタント食品だということが。
イメージしやすいのでよく使うたとえ話です。
市販のフードはマクドナルドのハンバーガー。
病院の処方食はカロリーメイトのようなバランス栄養食品。
自分に置き換えて考えてください。まいにち食べるものが良くてカロリーメイトですよ!最近は、本当に素晴らしいドック、キャットフードが開発されていて、いくつか私的にもお勧めはあります。
でも、あくまでもインスタントの中ではの話です。体に良いからではありません。
手間が苦にならない方はぜひ作ってあげてみてください。
栄養のバランスが心配な方へ。
私は思うのです。
どんなにへたくそな手作りご飯であっても、作るあなたの気持が入ります。
それは、どんな最高級のドック、キャットフードよりも、動物たちとの絆を深めてくれるのではないかと。
注意 めんどくさいなと思って作ると、その気持ちもそのまま入りますのでご注意くだ
さい。そして、そのようなご飯ほど、体に悪いものはありません。
陰陽のバランス
があらゆることで大事なことです。
健康管理上、栄養学的なバランスも大切ですが、陰陽のバランスもとても大事です。
体の陰陽は食べ物の影 響をまともに受けますから、ビタミン、アミノ酸などといった栄養学的な視点だけではなく、体を温めるものと冷やすものといった視点にも目を向けてください ね。栄養学的な視点に偏ると、冷え性の人が冬に生野菜(サラダ)を食べたりしますからね。からだがますます冷えてしまいます。
ところで、今年の冬は長期予報では冬らしく寒くなるとか。
よかったですね。
夏がこれだけ暑かったのですから、冬が寒くなってちょうど地球の陰陽のバランスがとれるというもの。
もし、今年の冬が暖かかったら地球の自然治癒力が機能していないということで、来年さらに大変なことになるとこでした。
もも太郎
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川のうえのほうから大きなももが、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきます。
おばあさんは、おじいさんを呼びに行きました。
すると大きな桃は、流れて行ってしまいました。
これは、私の師匠が子供たちに話してきかせていたもも太郎。
この話、実はとても深いと思いませんか?
子供たちよ、笑っている場合ではないのだよ!
大人たちよ吟味あれ。
鳥は
どうして空を飛ぶんですか?
子供の素朴な質問だ。
獣医さんに聞いてごらんという無責任な一言で、白羽の矢が鋭く突き刺さる。
おいおい、この手の質問に、獣医師であるとか何とか全く関係ないでしょう・・・
昔、カラスなぜ泣くの、カラスの勝手でしょ。というような替え歌が流行ったけれど、まさに鳥の勝手である。
ダチョウやキジのように飛ばずに走っている鳥だっている。それだって、彼らの勝手である。結局、この手の質問には明確な答えがない。
そういえば、私も好奇心の塊だった子供のころ、どうして地球は回っているのか質問して大人を困らせたものだ(未だに明確な答えは見つかりませんが)。
実に、大宇宙、自然界の掟は科学で説明のつかぬ事ばかり。
でも、現実として起きていることは科学的に説明できないとしても事実です。
科学的な理由がなくても地球はまわり、鳥も空を飛ぶ。ホメオパシーも効く。
どうしてホメオパシーが効くのですか?
鍼は?灸は?漢方は?光線、宝石療法は?
いいではないですか、ほかのあらゆる治療で治らなかった症状が治ったという治験例がごまんとあるのですから。
熊の
被害が今年は大いいようです。
登山用具店では、熊よけの鈴がよく売れているとか。
ところで、この熊よけの鈴。ころころンという音がするカウベルでは意味がないのを皆さんご存じだろうか?
チーンまたはキーンと高く鋭い音の出る鈴でないと熊よけにはなりませんのでご注意を。山伏の使う金剛鈴などおすすめです。
ところが、最近の熊は鈴の音ぐらいでは逃げて行ってくれなくなってきているそうですよ。里に下りてきてしまった熊はしょうがないとして、山に入るときはこちらが彼ら(熊たち)の領域に入っているのだということをくれぐれも忘れないように。
熊が出たのではないのです。向こうからすれば人が出たです。
里に下りた熊に出会った人がビックリするのと同じく、山では人に出会った熊がびっくりするのです。
おどろくべきことに
先日、人間のがん治療に関する医師の研究会で実に興味深いアンケートの結果を聞ききました。
もし、自分ががんになり抗がん剤治療しか選択肢がなかった場合に、自分は抗がん剤治療を受けるかどうか、さらに、自分ががんになったら標準治療以外の治療(いわゆる代替医療)を受けるかどうかといった内容です。
対象となった医師は研究会所属の222人。
最初の質問は受けないが38パーセント、後の質問は受けるが98パーセント。
抗がん剤治療を否定するわけではありません。それでよい結果が出る場合もあるのですから。ただ、抗がん剤などの標準治療以外の治療(代替医療)を認めている医師が以外といるのだという事実をもっと多くの人が知る必要があるのではないか?
薬 を使う高額な医療だけしか選択肢がないかの如くのメデイアの報道や、薬や手術といった標準治療いがいの治療は危険であるかのような悪意に満ちた情報は、結 局患者さんのためにならないではないか。もっと、慎重に詳しく調査がなされた上で報道してもらいたいものです。そして、結局治療を受ける人の側も、欲に駆 られてずる賢くなるのではなく、魂的に賢くなる努力をしないと、いつまでたっても真実の情報に行きあたらない。
自分の本来持っている審美眼を磨く努力が治療者側、治療を受ける側ともに必要なんですね。
科学的って?
いったいどういうことだろう?先日、いま世間を騒がせているホメオパシーの大会に行ってきました。
日本学術会議の見解によれば、科学的に明確に否定されているそうな。
ふーん。そうなんだ。
でも、科学って、世の中におこっている事象を、感動と好奇心、時に畏怖の念をいだきつつ、まずは素直に受け入れるところから始まるのではないのかなあ?
はじめに科学ありきで、この小さくかわいらしい物差しではとらえきれない現象を、あり得ないとか荒唐無稽であると切り捨てる姿勢こそが、科学的ではないのです。
たとえ、疑わしいことであっても科学で証明できる範囲が限られている以上、否定することはできない。特に結果の出ていることに対しては。
大会では、本物の科学者たちの姿を見て、ちょっと安心したのでした。
稲刈り
2010年10月1日 PM5時35分
古代米の稲刈りです。世界的な異常気象をよそに豊かに実っております。自然界のリズムというか法則というのか秩序というか、とにかくしみじみ感じます。物事には順序というものがあるんですね。
種をまいて、いきなり実がなるものではなく、その過程で様々な変化をへて実になるのだなと。
病も一つの結果です。結果ばかりに目がいきがちですが、本当にこれをいやそうと思えば、どんな過程を経てこの病という結果に至ったのかを見つめなおさないとだめだなあと、稲を刈りながらふと思ってしまうのでした。
目に見える物質の世界から目には見えない範囲のことまで含め、過程を知る努力は治療をする側受ける側双方に必要なことですね。結果だけを見てやっつけようとしても、なかなか敵もさる者です。